4.保育士の採用③
色々なお子さまがいます。日々成長し、感情も変化も大きいものです。
いっぱい遊んでほしい時もあれば、ビシッと叱られて甘えたい時もあるし、お友達と喧嘩して拗ねて何もしたくない時もある。様々な面で子ども達をフォローしなければなりません。
保護者だって同じです。子育てに悩む時もあれば、仕事に悩む日もある。
お子さまのお迎えに来て、長いこと先生方と話し込んでいかれる保護者の姿もよく目にします。
時にはママの先輩として、時には働きながら子育てをする同士として、保護者にとっても、保育士は良き相談相手であり、救いの対象なのですね。
そして、先生方同士も同じ。お子さまの状態を見て、これは一時(いっとき)のことなのか?このままでいいのか?もう少し様子をみようか?と悩んだ時に、イヤ、この場合はすぐに保護者に伝えた方がいいのではないか?まずは設置者、または施設長に相談してみようと、様々な視点と経験値で判断できる仲間がいた方が、客観的で公正な判断ができます。
どんな職場でも、年齢と経験によって求められる役割が異なります。
自分の立場で今できることを精一杯やるのは当然ですが、常に動きがある保育の現場では、とっさの判断や手立てを要求される場面が少なくありません。私はよく先生方に「保育はライブなのよ。」と申しますが、その一瞬、一瞬の対応がより適切であるために、幅広い年齢と経験を持つ保育士を揃えて置くことは非常に大切なことだと考えています。
最後に。これは私が少しだけ意識していることですが、保育園での勤務経験者と、幼稚園での勤務経験者をバランスよく採用するようにしています。
同じ「保育士」の有資格者でも、どこで何を経験してきたかでやっぱり違うんですよ。
両者ともにいいところがあります。保育園出身の先生は、無条件に受容の気持ちを持って、子ども達に接してくれます。温かくて些細な子ども達の変化に敏感です。
一方、幼稚園出身の先生は、段取り上手。先を見て今どうしたらよいかを考えて行動してくれます。行事などの時に力を発揮してくれますよ!
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