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HOME > 第2章 事業所内保育施設は こうつくる! ②運営 (2)保育運営

6.保育士の教育

児童福祉法第18条の4によると「保育士とは、専門的知識及び技術をもつて、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者をいう」と書いてあります。
そう、保育士は国家資格を有する専門職なのですね。
ただ、子ども達の御世話をしてくれる優しいお姉さんじゃないんですよ。
専門の指定養成校で学び、又は難しい試験を受けて資格を取り、職に就いた後も様々な研修に参加しながら、日々研鑽を積む。それが先生方のお仕事です。

しかし、私は常に先生方に申します。「保育士である前にまともな社会人であれ。」と。
まずは社会人として、マナーの基本、言葉づかい、身だしなみ、礼儀は当然身についていなければならないし、仕事をする上での上司、同僚とのコミュニケーションや距離感、報連相は理解していなければならない。それは、ごく普通のこととして。

専門職に就いている人は、とかくその部分が特に弱いのではないかと私は日々感じます。
業界の常識は、一般の常識ではない。
例えば。保育士はジャージを履き、エプロンをして、勤務帰りに本屋さんに寄り、棚の前で同僚と資料を探していたりします。ちょっと驚きますが、時には講義型の外部研修にもジャージとエプロンで参加する時があります。保育専門用品を扱う会社の展示会には、一般のお客さまの中に、ジャージとエプロンがいっぱいです。
些細なことかもしれませんが、私には大きな違和感を覚えます。

また、こんなことを言っていたママもいました。
自分が通っていた保育園に自分の子どもを預けることになったら、保育の内容や製作物などが、自分がいた30年前と殆ど同じだったことにとても驚いた。
「時代はこんなに変わっているのに、保育の現場はあの頃のままなんですね。」

若い先生方に教材の案を出しなさいと言うと、自分が現役の頃と同じような物しか出てこないと嘆いていた園長先生もいらっしゃいました。
もっと若者の感性を活かした今どきの教材で保育したいのに・・・と。

私達が日々対応する保護者や設置者は、保育の世界で過ごしているわけではありません。
であるならば、保育士の教育は、まず社会人としてのスキルを見直すことが優先だと思います。
そして、〝今〟を意識することも大事ですね。例えば、そろそろ保育の現場に、PCが本格的に導入されてもいい時代だと思います。教材もお便りもPCで出来たら、その分もっと考えることに時間が遣えてより良い保育ができるのではないでしょうか。

その上で、専門性を磨く教育を受けたら、最強の保育士になれるのではないかと思います。
専門職だからこそ、その視線や感性は広く外向きに。
そして、何より一番の教育は、日々の保育(OJT)。
〝人〟を育てる大切な場所では、〝人〟として必要な小さな基本を大切にしたいものです。



7.1日の流れ
7.1日の流れ(2015-10-28 10:11)

5.保育士の配置
5.保育士の配置(2015-10-23 09:35)

4.保育士の採用③
4.保育士の採用③(2015-10-21 10:57)

4.保育士の採用②
4.保育士の採用②(2015-10-19 10:35)

4.保育士の採用①
4.保育士の採用①(2015-10-16 07:29)

3.保育士とは
3.保育士とは(2015-10-14 09:14)


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