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HOME > 第2章 事業所内保育施設は こうつくる! ①施設

2.保育室の環境と設備 ①

保育室をつくるというと、とかく大人のイメージであれこれと造作を加えたくなってしまうのですが、小さな子ども達が遊び、学び、食事やお昼寝をしながら1日を過ごすお部屋ですので、明るく開放感のある雰囲気で、且つ「安全」に留意した環境を作ってあげたいものです。

こちらは定員を30~40名に設定した事業所内保育施設のイメージ図面です。
<1_保育室(例)>http://www.careean.co.jp/blog_pdf/1.pdf

全体に留意する点としては、まずは、死角を作らないこと。子ども達がどこにいても、何をしていても、保育士が全体を見渡せるようなシンプルな作りにすることが大切です。
壁の凹凸をなくすだけでなく、床もフラットが基本。足が出ているようなパーテーションは、視野が狭く(6歳児の平均水平視野は90度程度)、歩行が不安定な子ども達にはとても危険です。
シンプルな保育室は、子ども達の動線も妨げませんので、保育中のケガも少なくなります。

部屋の作りかたとしては、基本的に1つの部屋が2つにも3つにもなるような柔軟性のあるシンプルな形にしておくと良いでしょう。壁で区切られている部屋がたくさんあっても、保育士の目が行き届かないこと、使い方が固定されてしまうので、たとえ広さがあってもそのスペースを十分に活かしきれないのです。
事業所内保育施設は、その特性として異年齢保育が中心となります。
基本的には合同で保育しますが、時には学年別・月齢別に保育することも必要です。
また、乳児の預かりがない時(時期)もあります。
そのような時に、お部屋が自在に変化できるということは非常に効率的で有効です。

一般的な保育園のように十分な広さが確保できないからこそ、乳児室、年齢別クラス、お昼寝の部屋、遊戯室など、柔軟性のあるお部屋の使い方ができる工夫が必要なのですね。

では、具体的な留意点を挙げていきましょう。


床材、壁材、天井材、カーテン、ドア、窓 ② に続く >>



1.設置場所(立地)
1.設置場所(立地)(2015-08-21 07:19)


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