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HOME > 第2章 事業所内保育施設は こうつくる! ②運営 (2)保育運営

2-3.運用書類

続きまして。こちらは日々の保育で使用する書類、全て必要なものです。

*申し送り表
お子さまの1日の様子を記録し、保護者との申送りに活用する書類です。
朝の受入れ時に、起床時間、検温結果、排便、食事の時間、健康状態等を保護者から聞いて記録、施設側では、保育中の排泄状況、睡眠時間、昼食の様子、連絡事項などを記載。お迎えの時に保護者に報告します。小さなお子さまは、ちょっとした生活の変化が、情緒の安定や病気を早期発見するきっかけになることも多いので、毎日の記録が大切です。
<10-1_1日の様子(申し送り表)(例)>http://www.careean.co.jp/blog_pdf/10-1.pdf

*発育記録
【保育所保育指針】第5章健康及び安全 『乳幼児期の最も大きな特徴は、発育・発達が顕著であることです。(中略)定期的に継続して、または必要に応じて随時、把握することが必要』『定期的に身長・体重・胸囲及び頭囲を計測し、前回との比較をすることが最も容易で効果的』と記載されていることによるものです。
毎月1回身体測定を行い、個人別の記録をまとめておきましょう。
<10-2_発育記録(例)>http://www.careean.co.jp/blog_pdf/10-2.pdf

*防災訓練計画書(第2章 Ⅱ-1-3安全・保全(防災計画)参照)
災害や事故はいつどのような形でやって来るか判らないもの。どんな場合でも対応できるように、防災訓練の計画は、色々なパターン、日時で行うことが必要です。

当社が運営している施設にも、つい先日、市の担当課から、「◎◎町に、ナイフを持った不審者がいますので気をつけて下さい。」という連絡が入ったばかりです。
夕方、保護者のお迎えが始まった頃でした。施設にいた保育士に、とっさに指示したのは3点。
①夕方の戸外遊びは禁止。②ここに子ども達がいると外から判るようなもの(戸外用の玩具、お散歩カーなど)は、ブルーシートをかぶせて見えないようにすること。③お迎えにいらした保護者には落ち着いて情報提供をし、お子さまをすぐに車に乗せて速やかにお帰り頂くこと。 

2時間後、不審者は無事に確保されて、ホッとしたわけですが・・・。
もしも時間がちょっとずれて、本当に子ども達が遊んでいるところに不審者が来たら、いったいどうなっていたでしょう。こういうこともあるのだと認識すると、不審者対応の訓練も、訓練する時間も大事なんだと理解できますね。
地震、火災はもちろん、水の事故、交通安全、安全点検、不審者対応、食事中、戸外活動中、お昼寝中、朝など、年間を通してしっかり計画を立てましょう。
<10-3-1_単年度 防災訓練計画書(例1)>http://www.careean.co.jp/blog_pdf/10-3-1.pdf
<10-3-2_単年度 防災訓練計画書(例2)>http://www.careean.co.jp/blog_pdf/10-3-2.pdf
<10-3-3_消防・防災計画(例)>http://www.careean.co.jp/blog_pdf/shobou_bosai.pdf

*防災訓練実施記録
月1回の防災訓練実施後に、記録をしておくものです。
こちらは、保育士全員に回覧し、次につながるような改善点は、すぐ対策をしておきましょう。
<10-4_防災訓練の記録(例)>http://www.careean.co.jp/blog_pdf/10-4.pdf

*終業時チェック表(安全点検記録)
日々の閉園時に関わる安全点検を一覧にしたものです。
電源、鍵、清掃、水道の蛇口、引き継ぎ事項、洗濯物・・等、漏れがないように全てをチェックします。戸外に遊具がある施設は、そちらの安全点検も忘れないようにしましょう。

つい先日、当社が運営する施設で、お子さまが手にケガをしてしまいました。
原因は、お散歩カーの下の板を留めてある蝶番(ちょうつがい)のネジが全部取れてしまっていたこと。その浮いていた蝶番に、お子さまの手が触れ、ケガに至ったのです。
先生方は、毎日使っているお散歩カーのチェックが甘かったことに反省し、それから毎朝念入りに点検するようになりました。

子ども達は、えっ?こんなところで?と思うようなところで思わぬケガをします。
安全対策は、やりすぎることはありません。
<10-5_終業時チェック表(例)>http://www.careean.co.jp/blog_pdf/10-5.pdf

*投薬依頼書
子ども達に薬を飲ませるのは医療行為にあたるため、保育士にはしてはいけない業務のひとつとなっています。但し、医師からの処方箋に限り、保護者からの依頼を受け、保護者の責任において、投薬を代行することができます。
こちらは、その際に提出して頂く書類です。1名、1日につき1枚の提出が必要です。
大切なのは、誰がいつ投薬をしたのかということ。その記入欄は必ず必要です。
<10-6_投薬依頼書(例)>http://www.careean.co.jp/blog_pdf/10-6.pdf

*当園許可証(治癒証明書)
感染症にかかったお子さまが、再登園(所)する際に主治医に書いていただく書類です。
小さなお子さまは、とにかくさまざまな感染症にかかります。他のお子さまへの感染も早く、閉園危機になることもしばしば。そしたら保護者の方も困りますよね。
こちらは、伝染する恐れがなくなったことを医師に証明して頂く、保育施設では最もよく活用する、重要な書類のひとつと言えます。
<10-7_登園許可証(治癒証明書)(例)>http://www.careean.co.jp/blog_pdf/10-7.pdf

【NEW】
*呼吸確認表
保育施設での死亡事故が一番多いのはお昼寝の時。うつぶせ寝は絶対にNGです。
でも、子ども達にも寝るのに心地よい体勢があるもの。寝付くまでは子ども達が好きな姿勢でも仕方がありませんが、寝入ったらコロリと仰向けにしてあげて下さい。
お昼寝中も保育士は子ども達から目を離しません。そして、呼吸確認は必ず行います。
0歳児は5分毎、1・2歳児は10分毎が基本。大事な命を守るための大切なお仕事です。
<10-13-1_呼吸確認表_0歳児用(例)>http://www.careean.co.jp/blog_pdf/11-1.pdf
<10-13-2_呼吸確認表_1・2歳児用(例)>http://www.careean.co.jp/blog_pdf/11-2.pdf

*給食の献立表(該当施設)
*給食関連書類(委託契約書等/該当施設)
施設内で給食を準備する場合は、献立表を作り、事前に保護者にお知らせすることが必要です。
給食を外部委託する場合は、委託契約書を。その際、アレルギーについてどの程度まで対応して頂けるのかを必ず確認してください。お給食のアレルギー対応は、とても重要です。
<10-8-1_給食献立表(例)>http://www.careean.co.jp/blog_pdf/10-8-1.pdf
<10-8-2_給食業務委託契約書(例1)>http://www.careean.co.jp/blog_pdf/10-8-2.pdf
<10-8-3_給食業務委託契約書(例2)>http://www.careean.co.jp/blog_pdf/10-8-3.pdf

*連絡ノート(乳児用・幼児用)
2-3.運用書類
保護者との情報交換のため、お子さまの成長記録のために、連絡ノートはあった方が良いと思います。
向かって左側が0~2歳児用。右側が3歳以上児用です。
0~2歳児は、家庭や施設内での食事記録や就寝時間などの細かな情報が積み重なることで、保護者がお子さまの体調管理にも役立てることが出来るため、非常に効果的だと思います。
<10-9_連絡ノートフォーマット(例)>http://www.careean.co.jp/blog_pdf/10-9.pdf

*月のおたよりなど
子ども達が日々どのように過ごしているのか?どんな活動をしているのか?そして、家庭ではどんなことに気をつければいいのか?・・保護者は誰でも気になるものです。
事業所内保育施設も、養護と教育を一体的に行う立派な保育機関のひとつです。家庭との緊密な連携が取れるように、施設からの情報発信はまめに、具体性を持って行うと良いでしょう。
<10-10_月のおたより(例)>http://www.careean.co.jp/blog_pdf/10-10.pdf

*利用者への情報提供(施設内に掲示)
認可外保育施設指導監督基準 8.利用者への情報提供による掲示義務です。
内容は以下の通りです。
設置者の氏名または名称及び施設の管理者の氏名/建物その他の設備の規模及び構造施設の名称及び所在地/事業を開始した年月日/開所している時間/提供するサービスの内容及び当該サービスの提供につき利用者が支払うべき額に関する事項/入所定員/保育士その他の職員の配置数又はその予定
<10-11_利用者への情報提供(例)>http://www.careean.co.jp/blog_pdf/10-11.pdf

*運営規程
事業所内保育施設のサービス提供にあたって、設置者又は運営者が行なわなければならない事項や留意すべき事柄など、事業を行う上で求められる運営上の基準を示したものです。
施設長(園長)を置くような、ある程度の規模の施設には必要かと思われます。
<10-12_運営規程(例)>http://www.careean.co.jp/blog_pdf/10-12.pd

【NEW】
*危機管理マニュアル
こちらは、地震発生時、警戒宣言、火災時、その他の自然災害、事故発生時、事件発生時、食中毒、光化学スモック等大気汚染発生など、あらゆる危機に対する施設の考え方(予防と対策)を記したマニュアルです。
3.11級の甚大な危機を想定しているもので、職員の意識付けのためにも大事だと言えます。
<10-14_危機管理マニュアル(例)>http://www.careean.co.jp/blog_pdf/kikikanri.pdf


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7.1日の流れ
7.1日の流れ(2015-10-28 10:11)

6.保育士の教育
6.保育士の教育(2015-10-26 10:22)

5.保育士の配置
5.保育士の配置(2015-10-23 09:35)

4.保育士の採用③
4.保育士の採用③(2015-10-21 10:57)

4.保育士の採用②
4.保育士の採用②(2015-10-19 10:35)

4.保育士の採用①
4.保育士の採用①(2015-10-16 07:29)


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